前回、以下のコードを記載しました。
Public Class Form1
Private Sub Button1_Click(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles Button1.Click
Dim
namae As String '(1)
namae = "花子" '(2)
MessageBox.Show("こんにちは、" & namae & "さん。") '(3)
End Sub
End Class
これを使って変数の使い方を説明します。
まず(1)の行を見て下さい。
こちらは使用する変数の宣言文です。
「Dim」が宣言の命令です。これでnamaeをこのコードで使いますよと宣言しているわけです。さらに「As」という記述があります。これは「〜として」といような意味合いで変数の型を決めます。
型は変数の中に入るものの種類であり、文字型や整数型といったものがあります。
文字列型はコード上では「String」と記載され、英数字や日本語、記号等の、主に表示を目的としたものが扱われます。
整数型は「Integer」と記載され、主に計算を目的として扱う、-2,147,483,648〜2,147,483,647の数値が入ります。
あと、よく使われる値として「Boolean」という型があります。これは真偽型とでも言えばいいのでしょうか。これには「True」または「False」のみが入ります。TrueとFalseについては使用する機会が来た時にご説明したいと思います。
今回の場合、「As String」となっていますから「文字列型として」というような意味になり、1行全部では「namaeという変数を文字列型として宣言しますよ」となります。
次に(2)ですが、これは代入の文です。ここでの「=」jはもともと算数・数学の「等しい」という意味が転じて「左辺と右辺が等しくなるように、右辺の値を左辺に代入しますよ」ということです。
したがって、「花子」が「namae」に代入されたということになります。
さらに「花子」は「"」(ダブルクォーテーション)で囲われています。文字列をコードに記述する時には「"」で囲う必要があります。
ちなみに整数の代入の場合は「"」は不要です。
a = 1
上記は変数aに整数1を代入しています。文字列としての1を代入する場合は以下のようになります。
a = "1"
この違いについて詳しく見てみたいところですが、今回の本題 からずれてしまうので、この件については次回お話しします。
最後に(3)の変数を表示する方法です。
変数のみを表示する場合は以下の記載でOKです。
MessageBox.Show(namae)
今回は「こんにちは、」と「さん。」という固定の文字列(「固定値」、「リテラル」と言うこともあります)がついています。
これをつなげてみましょう。リテラルと変数をつなぐ場合は以前に使った「&」を使います。
MessageBox.Show("こんにちは、" & namae & "さん。")
これでメッセージダイアログ表示までできます。
ここでふと気づいた方もいらっしゃると思います。03章でText1.Textも同じ使い方しました。つまりプロパティも変数同様に扱えるのです。実は代入においても同様の方法を使うことができます。
Text1.Text = "一郎"
今回は変数の宣言・代入・表示の説明をしました。変数はよく使用するので、ぜひ理解して下さい。
次回は文字列型変数と整数型変数について見てみたいと思います。 |